ミッドセンチュリー椅子のぐらつき修理
更新日:2025年10月20日

ご相談の内容について
座るとギシギシ音がする、と相談されました
今回は、1950年代のアメリカンヴィンテージの椅子をお預かりしました。
成形合板の背もたれとスチールの脚が特徴の椅子で、座ると全体がきしみ、脚が少し開いてしまっていました。
原因は、座面と脚を留める部分のゆるみでした
状態をよく観察します
ネジ穴が広がっていたため、ただ締め直すだけでは、すぐに緩んでしまう状態でした。
古い椅子は、見えない部分の傷みが大切です
裏側を見ると、合板の座面に小さなひびも見つかりました。
このまま使い続けると、座面が割れてしまう恐れがありました。
修理方針
お客様と相談し、補強して直す方針に
ネジ穴
穴の補修
穴を埋め、新しく開け直します
ネジ穴の補修には、木の芯材を埋め込んで、接着剤で固定してから、新しい穴を開け直す方法を取りました。この方法なら、元よりも強く固定できます。
金具の錆も、丁寧に落としました
古いネジやワッシャーも、状態を見て交換します
座面のひびを補修
ひびの隙間に接着剤を流し込み、クランプで圧着します。乾燥後、裏から補強板を当てて、ネジで固定しました。補強板は、表からは見えない位置です。
座面は、もとの合板の風合いを活かして、補修しました。
表面の色に合わせて、補修跡を整えます
ほとんど目立たない仕上がりになりました
脚の取り付け
脚をまっすぐに揃えて、ネジを締めます
締める順序にも気を配ります
対角線に少しずつ、均等に締めていきます

ゴムの足も新しく

傷んでいた足のゴムを交換しました
背もたれ
背もたれの取り付け部も確認します
こちらも少し緩んでいたので、同じ方法で補強しました。座ったときの安定感が、大きく変わります。
全体を磨き、仕上げます
スチールの脚は錆を落とし、艶を整えました。
成形合板の背もたれは、細かな傷を整えて、オイルを薄く塗り込みます。木目が浮かび、ぬくもりのある表情になります。
最後に、実際に座って、きしみがないか確認します
お客様にも、座り心地を確かめていただきました。

修理内容: ぐらつき・ネジ穴の補修
作業期間: 約3週間

料金は11,000円〜です。座面のひび補修は、別途お見積りしました。
ギシギシ音は、早めの修理が安心です
ぐらつきを放置すると、割れや折れの原因に
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