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ウィンザーチェアの脚の折れ修理

葉月工房
2025年10月18日
3分で読めます
修理を終えたウィンザーチェアの全体写真

ご依頼内容と椅子の状態について

今回は、上越市内のお客様からお預かりした、英国製のウィンザーチェアの修理報告です。


前脚の一本が付け根近くで折れており、座面もぐらつく状態で、そのままでは座ることができませんでした。


まずは折れ方を確認します

折れた断面を拝見すると、木目に沿って割れており、古い接着剤の跡と、過去に一度修理された形跡がありました。


修理前の状態をチェック

脚の付け根のダボも緩んでいました。

座面の板にも細かなひび割れがありましたが、今回は構造に影響しないと判断しました。

オーク材の古い椅子は、木が乾燥して脆くなっていることが多く、力のかかり方を見極めることが大切です。

修理を終えたウィンザーチェアの全体写真
お預かりしたウィンザーチェアの全体

お客様のご希望は「祖父の代から使う椅子なので、見た目はできるだけ変えずに直したい」とのことでした。

そのため、折れた脚を元の脚で繋ぐ方針でお見積りしました。

修理を終えたウィンザーチェアの全体写真
折れた脚の断面

お見積りにご納得いただき、工房への持込みでお預かりしました。

ここからは、実際の作業工程をご紹介します。

全体の流れは、解体、古い接着剤の除去、接合、補強、色合わせ、仕上げの順に進めます。

どの工程も焦らず、一つずつ丁寧に進めます

工程1


まず、脚と座面を繋ぐ接合部を傷めないよう、ゆっくりと解体します。

古い接着剤は、ぬるま湯と専用の道具で時間をかけて落とします




接着剤が残っていると、新しい接着が効かないため、ここが大切な工程です

折れた断面も、木の繊維を傷めないよう丁寧に清掃します


工程2 接合

断面を合わせ、膠(にかわ)系の接着剤を使って、折れた脚を元の位置に接合します。

膠は、将来再び修理が必要になったときに、熱と水分で外せる接着剤です。アンティーク家具の修理では、後の世代が直せる余地を残すために、あえて選ぶことが多いです。


乾燥には丸一日かけます

クランプで圧をかけて、じっくり固定します

修理を終えたウィンザーチェアの全体写真
接合後、クランプで固定した様子

折れ目の内側には、細い木の芯材(ダボ)を通して補強し、再び折れにくい構造にしました。

工程3 色合わせ

接合部の継ぎ目に、木粉と専用の補修材を埋めて、表面を整えます。

古い椅子の色は、年月で深みが出ているため、色合わせが難しい作業です


顔料を少しずつ重ねて、自然な色に近づけます

周りの塗装と馴染むまで、何度も確認しながら進めました。

最後にシェラックを薄く重ねて、元の艶に合わせています。

工程4 仕上げ

修理を終えたウィンザーチェアの全体写真
仕上げ後の脚

全体を磨き、ワックスで整えます

座面の裏側や、他の脚の接合部も確認し、緩みがあれば合わせて補強しています。

仕上がりを、座って確認します

お客様にも、実際に座ってご確認いただきました

仕上がり後


折れ目はほとんどわからず、脚もしっかりしました。

お客様からいただいたお声

「祖父の椅子がまた使えるようになりました。ありがとうございました」とのお言葉をいただきました。

このような思い出の詰まった椅子を直せることは、私たちにとって何よりの喜びです。

折れや割れは、早めの対応で、費用も作業の負担も抑えられることが多いです。

修理を終えたウィンザーチェアの全体写真
修理を終えたウィンザーチェア

今回の修理の目安

修理内容: 脚の接合補修、補強、色合わせ


作業期間: 約3週間

料金: 22,000円〜


お見積りは無料です

状態により変わりますので、まずはお写真をお送りください

お気軽にどうぞ





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